産業廃棄物収集運搬業の新規の許可を申請する際には、受けなければならない講習会があります。
収集運搬の新規の許可を取るには、どの講習を、どこで受けなければならないのか、少しややこしく、弊事務所にもよくご相談が来ます。
今回は収集運搬の講習会についてのよくあるご質問、どの講習をどこで受けなければならないのか、をご説明いたします。
日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)の講習について
この1年くらいの間に新規で産業廃棄物収集運搬の許可を申請しようとお考えの方は、まず、講習会のご予約をおすすめします。
こちらの講習会ですが、毎年3月に予約が開始され、近い日程や交通の便が良い会場は早くに埋まっていってしまいます。
申請しようかな、と思ったらすぐにご予約されると、許可取得までの時間がだいぶ短縮できると思います。
講習会を受けるべき人は以下のとおりです。
法人の場合
・代表者
・登記上の役員(監査役は当てはまりません)
・業を行おうとする区域に所在する事業場の代表者
個人の場合
・申請者
・業を行おうとする区域に所在する事業場の代表者
退社のたびに講習を受け直さなければならないということがないように、法人の代表者様、申請者様がお受けになることが多いです。
講習はどれを選べば良いか。オンライン?対面?
講習会の予約を進めていくと、許可申請に関する講習会にはオンライン型と対面型の2つがあることがわかります。
オンライン型とは
事前に自宅等で講義を受講し、選択した会場で試験を受けるものです。
講義動画は約12時間分で、試験日まで何度も見ることができます。
対面型に比べ4,000円安いメリットもあり、時間の都合がつきやすく、会場の選択枠も多いので、オンライン型を選ぶことが多いようです。
対面型とは
選択した会場で講義を受け、2日目にはそこで試験を受けます。
朝の9時頃から2日間、みっちりと講義、そして試験があるので、お時間の都合がつく事業者様や、2日で終わらせたい集中型の事業者様はこちらの方が良いかもしれません。
また、パソコン・インターネットの環境がない事業者様もこちらを選ばれます。
ただし、オンライン型に比べて会場枠がかなり少なくなっておりますので、ご注意ください。
上記のどちらかを選んで、次に進みましょう。
会場は許可を取りたい都道府県でなくても構いません
処理業(新規)講習会の中から、ア.産廃の収集・運搬課程を選びますと、会場がたくさん出てきます。
さて、どの会場を選べば良いでしょうか?
答えは簡単、どこの会場でも大丈夫!です。
例えば、兵庫県と岡山県の許可を取りたい!となった場合、受講会場が東京でも問題ありません。
また、複数の都道府県の許可を取ろうとしていても、講習は1回で構いません。(※講習日時と申請期間が数年単位で離れてない場合)
会場はどこでも良いため、早めに許可を取りたい事業者様が遠方で試験をお受けになることもかなり多いです。
修了試験の難易度について
講習を受ける前に難易度がどれくらいかを気にされる方が多いのですが、こればかりはわたし自身も受けたことがないため、大変申し訳ないのですがお答えが難しいです。
ただ、受けてから教えてくださる事業者の方の感想は、「講義受けてれば大丈夫」「簡単だった」とのことですし、お客様で落ちてしまったご報告を伺ったことも実のところゼロですので、構えず試験をお受けくださって大丈夫なのかなとは思います。
万が一不合格となった場合でも、2回まで再試験を受けることができますのでご安心ください。
まとめ
今回は収集運搬の講習について、よくご質問いただく、講習会はどこでどれを受けたらいいのか?というところをざっくりとご説明させていただきました。
HPでの講習の予約はちょっとわかりづらいな…と私も思いますので、少しでも参考になれば幸いです。